韓国新人劇作家シリーズ第6弾
日韓の演劇の今を見つめ、
未来につなげる。
2021
5.26-30
韓国の新人作家の登竜門「新春文芸」受賞作品を翻訳・上演する韓国新人劇作家シリーズ。
現代の韓国の新人劇作家による6作品を中心に、作品上演/トークセッション/レクチャーなどを通して、日韓の演劇交流を図り、
現代社会の抱える問題を共有し相互理解を深めること、未来を考える場をつくります。
第6弾となる今回は、2021年4月からオンラインでのトーク等の映像配信と、
5月26日(水)〜30日(日)に北とぴあ(東京都北区)にて作品上演やトークセッションを行います。

(2021.5.30)北とぴあ公演は終了いたしました。6/10よりアーカイブ配信(有料)いたします。詳細はこちら

(2021.5.12)【重要なお知らせ】緊急事態宣言延長による会場の利用制限に伴い、一部、公演内容が変更・中止となりました。
以下、公演情報をご確認くださいますようお願い申し上げます。

プログラム作品上演

上演期間

5月26日(水)〜30日(日) 会場:北とぴあペガサスホール

PROGRAM A

今日とは違いますように / 오늘만 같지 않기를

映画「パラサイト」の根底にある韓国格差社会。その源流がここに。

みすぼらしい家に住む、とある家族の(祖母、祖父、父、息子)の物語。ギャンブル狂いで、家にお金をいれない父=タクシ-運転手のウンスが、家に帰って来る。両親のテボク(バス運転手)とオクァは息子を諭そうとするが、ウンスは聞く耳を持たない。そんな中、赤ん坊の泣き声が聞こえる。ウンスの息子=マンソク(バイク便運転手)が、宅配便の箱に捨てられていた赤ん坊を持ち帰っていたのだ!(2017年ソウル新聞新春文芸戯曲部門受賞)

作:ジョ・ヒョンジュ 조현주 翻訳:金世一
演出:吉村ゆう(東京ハイビーム)

上演日
5月26日(水)19:00、27日(木)14:00、28日(金)19:0018:00、29日(土)15:00、30日(日)11:00

小林エレキ、戸上未勇、久保庭尚子、大月秀幸(日替ゲスト)黒田由祈、シスコ、安達雅哉

キャスト:小林エレキ、戸上未勇、久保庭尚子、大月秀幸
(日替ゲスト)黒田由祈(26,28日)、シスコ(27,29日)、安達雅哉(30日)

PROGRAM B

家族芝居 / 가족연극

私達の人生は、任された役を演じ続けながら生きているだけかも。

海辺の見える病室に母と娘。関係の悪かった娘は、三年たって別人のように優しくなっていた。ジヒョンの態度に疑いを持つも、余命の母は仲良く過ごす。不倫の末に再婚した父には、娘がもう一人おり、二人とも父親にそっくりだった。人生で初めて父に会ったジウンは、亡くなった娘の変わりに、一ヶ月間、家族芝居をするよう頼まれる。(2019年韓国劇作家協会新春文芸戯曲部門受賞)

作:ホン・ジニョン 홍진형
翻訳・演出:金世一(世 amI) 演出助手:本家徳久

上演日
5月26日(水)19:00、27日(木)14:00、28日(金)14:00、29日(土)11:00、30日(日)15:00

石鍋 多加史、吉田 智惠、竹内 真菜

キャスト:石鍋 多加史、吉田 智惠、竹内 真菜

PROGRAM C

たいまつ / 횃불 (日韓共同製作)

歯医者と少年の奇妙なやりとりが、極限状態の人間の生存の意味を問う!

月光が照らす戦場には、戦死した兵士たちの死体が散らかっている。死体から銀歯や金歯を抜き取っている歯医者と手にたいまつを持ち、大きな往診鞄を背負った少年。少年はたいまつに火をつけたいが、戦場では敵に狙われやすいので夜に火をつけてはいけない。本当の親子ではない二人だったが、少年は歯医者を実父のように感じ、医者も検問を逃れるために少年を自分の息子だと衛兵に嘘をつくのだったが…。(2017年韓国劇作家協会新春文芸戯曲部門受賞)

作:イム・ジニョン 임진현 翻訳:金世一
演出:ヤン・ヒョユン 양효윤 演出協力・通訳:金恵玲 ムーブメント:ユ・ヒョンスク 유현숙

〈ヤン・ヒョユン プロフィール〉
劇作家・演出家であり、俳優。「俳優の体」と「体の演劇的な活用」に対して深い関心を持つ。ユニークな身体表現を駆使することによって、独自の世界観を提示することができる演出家である。『たいまつ』は、本来は二人芝居だが、劇中で出てくる死体を3人のアンサンブル俳優を使って表現する。

ヤン・ヒョユン

上演日
5月27日(木)19:0018:00、28日(金)14:00、29日(土)11:00/19:00、30日(日)11:00

谷川清夏、伊澤玲、加藤真悟、鈴木みらの、渡部彩萌

キャスト:鈴木みらの、渡部彩萌、伊澤玲、かとうしんご、谷川清夏

PROGRAM D

親切なエイミ先生の一日 / 친절한 에이미 선생님의 하루

時代に置き去りにされた、老教師の孤独な叫び声を聴け!

韓国の普通の高校の職員室。58歳のエイミ先生は、今日も朝一番に出勤し、蘭の植木鉢に水をあげている。しかし、若い先生たちは、出勤してきても彼女に声をかけない。エイミ先生は、学校内で浮いているのだ。先生と生徒の関係が、昔よりフレンドリーに変わりつつある中、時代の変化に自分を合わせられないエイミ先生。そして、ある日、遅刻が常習の一人の生徒に、その怒りをぶつけてしまうのだが…。(2018年東亜日報新春文芸戯曲部門受賞)

作:イ・スジン 이수진 翻訳:李知映
演出:鈴木アツト(劇団印象-indian elephant-) 演出助手:小杉咲貴

上演日
5月27日(木)19:0018:00、28日(金)19:0018:00、29日(土)15:00/19:00、30日(日)15:00

坂本容志枝、今井美佐穂、清水優華、山下智代、岡田篤弥、倉島聡

キャスト:坂本容志枝、今井美佐穂、清水優華、山下智代、岡田篤弥、倉島聡

【公演日程】各回2本立て
5月26日(水)19:00(A・B)中止
5月27日(木)14:00(A・B)/19:00(C・D)18:00(C・D)
5月28日(金)14:00(B・C)/19:00(A・D)18:00(A・D)
5月29日(土)11:00(B・C)/15:00(A・D)/19:00(C・D)中止
5月30日(日)11:00(A・C)/15:00(B・D)
A『今日とは違いますように 오늘만 같지 않기를』(演出:吉村ゆう)
B『家族芝居 가족연극』(演出:金世一)
C『たいまつ 횃불』日韓共同制作(演出:ヤン·ヒョユン)
D『親切なエイミ先生の一日친절한 에이미 선생님의 하루』(演出:鈴木アツト)
*各回の上演順は前後する場合が場合がございます。*上演予定時間:各作品45分〜60分程度。途中休憩あり(15分を予定)

チケット〈全席自由〉

一般:4,000円
高校生以下:2,500円*当日要証明書
セットチケット:2,000円(同日の別ステージの観劇に限り)
北区民・メンバーズ割引:3,500円

*受付・開場は開演30分前。*未就学児の入場はご遠慮ください。
*東京都北区にお住まいの方は、割引価格でお求めいただけます。取り扱いは、ほくとぴあチケットオンライン(WEB/要事前登録)または、北とぴあ1階チケット売場(窓口で免許証・保険証等を要提示)のみ。割引での購入はWEB・窓口あわせてお一人様4枚まで。
*車椅子でご来場の方はチケット購入後、北区文化振興財団(03-5390-1221)にご連絡ください。

チケット発売日 2021年4月10日(土)10時より

ご予約

Corichチケット!(当日精算or銀行振込)お申し込み

Confetti(カンフェティ)
ご予約後、期限内にセブン-イレブンにてチケットをお受け取りください。
※クレジットカード決済の場合、お申込み4日後より発券可。
・WEB予約(要事前登録)お申し込み
・電話予約:0120-240-540(カンフェティチケットセンター)
*受付時間 平日10:00~18:00

北とぴあ1階チケット売場(窓口のみ/10:00~20:00)
※臨時休館日10:00~18:00、全館休館日は休業

ほくとぴあチケットオンラインお申し込み

会場

北とぴあ ペガサスホール(15階)

住所:東京都北区王子1-11-1 TEL: 03-3375-1474
アクセス:https://www.hokutopia.jp/access/
東京メトロ南北線「王子」5番出口直結
京浜東北線 王子「北口」より徒歩2分、都電荒川線「王子駅前」より徒歩 5分

感染対策ご協力のお願い

ご来場の際はマスクを着用し、検温・手指消毒をお願い致します。状況によってはやむを得ず変更等が生じる場合がございます。最新情報につきましては、ホームページ、Twitter等をご確認ください。
Twitter:@KoreaJapanDrama
詳しくはこちら → 新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みとご来場のお客様へのご協力のお願い

プログラム作品上演

PROGRAM E

名誉かもしれない、退職 / 명예로울지도 몰라, 퇴직(日本語字幕・オンライン配信)
韓国・クミ市の劇団Gongter_DAによるオンライン映像配信

韓国の景気悪化と雇用不安を題材にしたブラック・コメディ!

とあるコーヒーショップで、会社の上司の部長から呼び出され、部長を待っている3人のサラリーマン(キム課長、ジョン代理、パク・インターン)。どうやら自分たちの内、誰か一人だけがリストラされることになっているらしい。互いに空気を読み合いながら、自分だけはクビにならないよう、それぞれに相手の一人を味方にしようとせめぎ合う。サラリーマンたちの悲しくもおかしい会話劇。(2017年慶尚日報新春文芸戯曲部門受賞)

作:キム・ヨンミン 김연민 翻訳:李知映
演出:ファン・ユンドン황윤동(Gongter_DA 공터다)

キム・ヨンギュン 김영균、パク・チョンギ 박천기、ウィ・ユジョン 위유정

キャスト:キム・ヨンギュン 김영균、ペク・スンホ 백승호、
ウィ・ユジョン 위유정

上演団体:Gongter_DA 공터다(韓国・亀尾)
〈Gongter_DA 紹介〉韓国の地方都市であるクミ市(亀尾市、人口約42万人)が拠点の劇団。民間の団体でありながら、10人程度の劇団員を給料制で雇用している運営方式は韓国でも珍しい。主宰のファン・ユンドン氏は、慶北演劇祭での3回の演出家賞受賞経験がある。

Gongter_DA 공터다(韓国・亀尾)
配信期間

2021年5月26日(水)12:00 - 2021年6月13日(日)23:55

※期間中は何度でもご覧いただけます。

チケット〈全席自由〉

視聴チケット:1,500円

※5月10日(土)12:00より販売開始。
※販売期限は、6月13日(日)19:00までとなっております。

申し込み方法

Peatix お申し込み

PROGRAM F

この人生をもう一度 / 이 생을 다시 한 번

リーディング+トーク / 리딩 + 토크

時空を行き来する演劇的ワンダー!

父の借金のせいで拘束されているジョ・ウンテ。借金取りのユギョンはウンテを埋める穴を掘っている。ウンテが穴に落ちると、1929年11月11日、植民地時代の朝鮮にタイムスリップ。そこには、独立運動をする学生の、前世のコウンとユギョンがいた。そして、ウンテは独立運動を日本軍に告発した裏切者だった。倒れていたウンテはコウンとユギョンからなぜ自分が責められるのか状況が読めない。と、そこへ、ウンテと同じ顔をした前世のウンテがやってくる。(2019年韓国日報新春文芸戯曲部門受賞)

作:チャ・イニョン 차인영 翻訳:金世一
演出:島村和秀(情熱のフラミンゴ)

キャスト:大倉聖也、須賀芳紀、熊沢裕貴、西村ともね、松尾彩月、男澤博基、笑里、鈴原かおり

1.作家×演出家クロストーク
 1−1.プレトーク 4月中旬配信
 1−2.アフタートーク 5月〜6月配信
2.リーディング 5〜6月配信

視聴方法

無料/Youtubeにて配信
作家×演出家トークセッション / 토크 세션

クロストーク

ジョ・ヒョンジュ × 吉村ゆう(今日とは違いますように)
イ・スジン × 鈴木アツト(親切なエイミ先生の一日)
ホン・ジニョン × 金世一(家族芝居)

5〜6月配信予定

視聴方法

無料/Youtubeにて配信

トークセッション
「コロナ禍の日韓の演劇活動を語る」(中止)

〈参加〉ヤン・ヒョユン、ファン・ユンドン(Gongter_DA)、金世一、吉村ゆう、鈴木アツト、島村和秀

6月配信予定(アーカイブ)
5/30(日)17:30〜19:30(会場:北とぴあカナリアホール)にて収録。
*チケットお持ちの方のみ観覧可。公演期間中に受付いたします。

視聴方法

無料/Youtubeにて配信
オンライン・レクチャー

韓国語レクチャー
『演劇に見る韓国スラングの世界』

スラングはその国の文化や価値観、そしてユーモア感覚を映し出す鏡。つまりスラングを理解することは、その国の人々を理解することに繋がります。中でも韓国演劇はスラングの宝庫!韓国語スラングを通じてより深く韓国演劇を楽しみましょう!

5月8日(土)13:30〜15:30
参加費:3,500円 講師:稲川右樹

会場:オンライン(Zoomを使用)
定員:60名
受付開始:4月10日(土)10:00
(*先着順)

申し込み方法

Peatix お申し込み

企画製作・主催:
韓国新人劇作家シリーズ実行委員会
共催:
(公財)北区文化振興財団(舞台芸術創造支援事業)
助成:
(公財)韓昌祐・哲文化財団、(公財)東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
(公財)韓昌祐・哲文化財団    (公財)東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
協力:
世amI、東京ハイビーム、NPO法人劇団印象indian elephant、情熱のフラミンゴ、アイケーブリッジ外語学院
スタッフ:
【HPデザイン】x2graphics 【チラシデザイン】沼上純也(イヰマ) 【制作】村上理恵 【制作協力】松田文、西奈津子 【コーディネーター】SEAMI project | 北とぴあ公演・・【舞台監督】合同会社Obbligate 【照明】川村孝志(ライティングユニオン)【音響】音ノ屋 【舞台写真】菅原康太

韓国新人劇作家シリーズとは

韓国新人劇作家シリーズ写真
韓国新人劇作家シリーズ写真2

韓国新人劇作家シリーズは、韓国の新人作家の登竜門となっている「新春文芸」受賞作品を翻訳・上演するシリーズです。今回で2012年にスタートし、第6回目を迎えます。

将来の韓国演劇を担う才能を日本で紹介し、観客と共に日韓の演劇の未来を考えること、また受賞作に通底する“社会を鋭く見つめる視点”を通して、現代社会の抱える問題を観客と共有し国際相互理解を深めることをねらいとしています。

*新春文芸とは…
韓国では、毎年「新春文芸」と冠し、各新聞社が新作を募集し、元旦に小説、詩歌、児童文学、戯曲の大賞が各社から発表されます。さらに戯曲は受賞作品が同年の秋に著名な演出家の演出で上演され、劇作家への登竜門として人気が高く、毎年二千を越える応募があります。今日、韓国で活躍する劇作家のほとんどは、この「新春文芸」受賞者です。

第5弾
第4弾
第3弾
第2弾
第1弾

第5弾(2018年5月) @北とぴあペガサスホール 共催:(公財)北区文化振興財団(舞台芸術創造支援事業)
「本当だって」(2014年韓国戯曲作家協会 新春文芸 戯曲賞受賞)作:イ・ウンソル 訳/演出:金世一
「感染」(2016年慶尚日報 新春文芸 戯曲賞受賞) 作:イ・ソンホ 訳:金世一 演出:荒川貴代
「恋愛日和」(2014年朝鮮日報 新春文芸 戯曲賞受賞) 作:キム・ドギョン 訳:李知映 演出:吉村ゆう
「プラメイド」(2015年ソウル新聞 新春文芸 戯曲賞受賞) 作:ソン・ギョンファ 訳:李知映 演出:鈴木アツト

第4弾(2016年10月) @笹塚Blue-T
「一等兵イ・ユンクン」(2013年 東亜日報 新春文芸 戯曲賞受賞) 作:チェ・ジュノ 訳:金世一 演出:荒川貴代
「401号 ユンジョンのとこ」(2013年 釜山日報 新春文芸 戯曲賞受賞) 作:チョン・チャニャン 訳:中塚絵美子 演出:鈴木アツト

第3弾(2015年3月) @タイニイアリス 助成:アーツカウンシル東京
「童話憧憬」 (2013年韓国日報新春文芸戯曲部門受賞) 作:キム・ソンジェ 訳 :金世一 演出:荒川貴代
「憂鬱郡悲し村老い里」(2013年朝鮮日報新春文芸戯曲部門受賞) 作:イ・ミギョン 訳:李知映 演出:鈴木アツト
「とんでもない同居」(2013年ソウル新聞新春文芸戯曲部門受賞)作:イム・ウンジョン 訳:中塚絵美子 演出:吉村ゆう

第2弾(2013年11月) @タイニイアリス
「変身」(2010年 新春文芸賞戯曲部門 ソウル新聞賞 受賞作) 作:イ・シウォン 訳:李知映 演出:荒川貴代
「罠」(2012年 新春文芸賞戯曲部門 韓国日報賞 受賞作)作:ホ・ジンウォン 訳:金世一 演出:鈴木アツト
「ピクニック」(2012年 新春文芸賞戯曲部門 アジア日報賞 受賞作)作:キム・ナユル 訳・演出:金世一

第1弾 (2012年11月) @タイニイアリス
「秋雨」 (2012年 新春文芸賞戯曲部門 釜山日報賞 ノミネート作)作:ジョン・ソジョン 訳・演出:金世一
「パパのパパごっこ」(2011年 新春文芸賞戯曲部門 釜山日報賞 受賞作)作:オ・セヒョク 訳:金世一 演出:荒川貴代
「一級品人間」(2010年 新春文芸賞戯曲部門 アジア日報賞 受賞作) 作:イ・ナニョン 訳:李知映 演出:鈴木アツト